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遺物と化したライダー、伊豆スカに現る

この正月の伊豆キャンプツーリングでの話。

伊豆、バイク、ツーリング、とくれば伊豆スカイラインである。

「気を付けてね」と声をかけてくださった料金所のおじさんに見送られながら、天城高原からの伊豆スカ初走りをスタートさせた。

伊豆とは思えないほどの寒さに震えながらも、快調にワインディングを楽しんでいると、一目で旅好きとわかるほど、車体にたくさんのご当地ステッカーを貼った軽のバンに追いついた。

滋賀ナンバーをつけたそのバンは、残念ながら制限速度を下回るスピードで巡航している。

遠くからようこそなのだが、とにかく遅い。

イエローラインをかえりみず、追い抜きたい気持ちがムクムクと湧いてきた。

しかし待て。かりにも私は、love izu ride(※)のTeam good speed No.46を背負った正統派ツーリングライダーだ。

遠路はるばる滋賀からやってきたドライバーに、バイクに対する悪印象を与える訳にはいかない。

ドライバーが私に気付いて、道を譲ってくるのを待とう。

その後もドライバーが私に気付くことは無かったが、数分走ったところで、バンが駐車スペースに入ってくれた。

その後は再び快調にワインディングを堪能し、撮影スポットに到着。手をかじかませながら富士山を撮っていると、先程のバンがやってきた。

車から出てきたのは、仲のよさそうな老夫婦。

私の両親と同じぐらいの年齢だろうか、富士山を撮るために手に持っているのは、なんと「写ルンです」ではないか。

そんな二人がなんだか可愛らしくて(失礼)、思わず「写真をおとりましょうか」と声をかけた。

「バイクで寒くないんですか?」と聞かれたので、「めちゃくちゃ寒いです」と答えたら、思った以上に喜んでくださり、北風が吹きすさぶ中、しばし心暖まる会話を楽しむことが出来た。

お二人に別れを告げて、バイクに戻ったところで、ふと気づいた。

あの時、もし私があのバンを無理に追い越していたら。

後ろめたさから、私はきっとお二人に声をかけることは出来なかっただろう。

お二人と別れた後もスロットルを緩め気味で走った理由は、お二人との会話で心が暖まったからと言いたいところだが、実は身体が冷え切っていて、冬の風に向かっていく勇気がなかったからだ。
DSC05989.jpg 

さてお二人が使っていた「写ルンです」。何年ぶりにみただろうか。平成を通り越してもはや昭和の遺物である。

しかし笑ってはいられない。

正月とはいえ、朝から伊豆スカイラインを元気に走る沢山のライダー達をみかけた。

彼らはきっと電熱ウェアに電熱グローブで身を包み、極寒の中、快適なツーリングを楽しんでいるにちがいない。

そんな彼らから見れば、私の鉄板の冬装備であるハンドルカバーなんて、平成、昭和を通り越して、もはや太古の遺物であるに違いないのだから。

(※)love izu ride
最後までこの駄文を読み終えることができたあなたなら、きっとlove izu rideの趣旨に共感できるはず。love izu rideについてはココへアクセスを!
DSC05996.jpg 
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コメント

No title

ももとちさん

おはようございます。

最近、バイクじゃ全然伊豆スカを走りませんが、
実家に帰るたびに車では伊豆スカを走っています。
ワインディングに不慣れな車に辟易すること多々ありますけど、
無理な追い越しは禁物ですよね。

正月早々、良い出会いがあったようですので、
今年は良いことありますよ

Re: No title

なるかみづきさん

ありがとうございます。

伊豆スカイラインは北上ルートが大好きで、伊豆からの帰りは結構な確率で使っています。

なるかみづきさんは、いつもロードスターで伊豆スカイラインを疾走しているのですね。
ロードスターは私にとって昔からの憧れの車なので、本当にうらやましいです。

お互い今年も安全に楽しく走りましょう!

今年もよろしくお願いします。




> ももとちさん
>
> おはようございます。
>
> 最近、バイクじゃ全然伊豆スカを走りませんが、
> 実家に帰るたびに車では伊豆スカを走っています。
> ワインディングに不慣れな車に辟易すること多々ありますけど、
> 無理な追い越しは禁物ですよね。
>
> 正月早々、良い出会いがあったようですので、
> 今年は良いことありますよ
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このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

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