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錆びたバイクを侮るな

ツーリング先で出会うクラッシック系バイクは
その年式に関係なく、必ず綺麗な車体である

クロームメッキのフェンダーやスポークが輝き
文字通り眩しいほどのオーラを放っている

それは私がまだ初心者ライダーだった頃の話
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>.

私にとって初めてのマスツーとなったその日

私は前日に磨きまくったダブヨンで
集合場所に乗り付けた

待ち合わせの相手は後輩のA君
彼のバイク歴は私よりも遥かに長い

SRに乗るA君は、私がダブヨンを購入したと聞きつけるや
早速ツーリングに誘ってくれたという訳だ

私は、ビッグシングルの鼓動を響かせつつ
光り輝くSRにまたがるA君を想像しながら
彼を待っていた

しばらくすると、A君がジェットヘルから笑顔をのぞかせて
ご自慢のSRでやってきた

私の前でアイドリングを続ける彼のSRは
なぜかカラカラと乾いた音を発していた

車体に目をやれば
A君のSRは小汚く
所々錆が浮いている始末だった

彼はそのツーリングの後、
しばらくして諸般の事情でバイクを降りた

そんなA君は明日から
遠く離れた土地の新しい職場で再スタートを切る

これまでの職場では、大らかすぎる彼の性格が災いして
上司とそりが合わず、かなり苦労したらしい

しかしA君、きみにはどんな人をも
すぐに惹きつけてしまうという
人物としての途轍もない魅力がある

だから君の未来は
かつて君がみた私のダブヨンのように
光り輝いているんだ

またいつの日か、お互いのカッコいいバイクを並べて
田舎道をのんびり走ろうぜ
IMG_1072.jpg 

ちなみに彼が手放した錆びたSRの下取り価格は、
光り輝いていた私のダブヨンのそれよりも、ずっと高かったそうだ
IMG_9162.jpg 
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このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

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