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北海道のクマさん また会う日まで

北海道では「ヒグマ生息地」の看板をよく見かけた

運良く「クマさんこんにちは」にはならなかったが


しかし「クマさん」と呼ぶべき人物には出会った


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その人物はオンネトーの近くの野中温泉にいた


入浴料200円のその温泉は

硫黄成分が濃く石鹸は泡立たない


小さな湯船に洗い場がたった一つ


いい具合に寂れた温泉だ


私が風呂場に入ると

洗い場には先客がひとり


その先客の大きな背中は

びっしりと毛で覆われている


欧米からの観光客かと思ったが

私に語りかけてきたその言葉は日本語


日本人だ


振り向いたその顔は

白髪が長く伸び、顔の半分は髭でみえない、おまけに眉毛も長い

しかし毛の奥に見えるその眼はとても優しい


年齢は70歳を越えているそうだ


田舎の小さな温泉で、裸の男が二人

年齢は離れていても、自然と話が弾む


そのおじいさんは、阿寒湖の近くで

木彫りのクマを彫って生計を立てているそうだ


私が千葉県からやってきたことを告げると

「千葉のどこだ?」と聞いてくる


私が「〇〇市はご存知ですか?」と言うと

「50年前に住んでいた」とおっしゃる


「私が○○市のどこですか?」と聞くと

おじいさんの口から出てきた地名は

なんと私が住むその町だった


なんでも当時から木彫りを生業にはしていたが

冬の間は出稼ぎのため千葉に来ていたらしい


当時〇〇市から東京に車で行くルートとして

高速道路のような道が既にあったこと


東京オリンピックでアベベを生でみたこと等を

懐かしそうに話してくださった


おじいさんは、毎日この温泉に来ていると言っていた


あのおじいさんから

もう一度昔話の続きを聞いてみたい


あのおじいさんが彫った木彫りのクマをみてみたい


また一つ、再び北海道を目指す理由ができた

DSC04292.jpg


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このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

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