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いい感じのライダーを目指せば、自ずと道は決まる

バイクに乗り始める動機は人それぞれだろう。

私の場合は、カッコいいバイクに乗ってみたかったからだ。

そしてそんなバイクを自由自在に操ることで、自分までが「いい感じ」になれるのではないかと妄想していたのだ。

「いい感じ」はともかく、カッコいいバイクには、SRXという具体的なイメージがあった。

残念ながら私が免許を手に入れる頃には、既にSRXは旧車の部類に入っていた為、初めての愛車はW400で手を打つことになった。
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手を打つと書いたが、W400の外観を私は愛していた。

だから5年後に手離すまで、ハンドルカバーは論外として、その美しさを守るためウインドスクリーンにも手を出さず、キャンプに行くようになっても、キャリアすら取り付けなかった。

「いい感じ」の自分には手が届かなかったが、カッコいいバイクには、こだわりを貫いたわけだ。

それから更に5年がたったが、相変わらず「いい感じ」の自分はどこかに置いてけぼりで、キャンプ場を巡っては自分探しをしている始末だ。

そして現在の愛車だが、カッコいいどころか、「いい感じ」すら通り越して、結局は「いい感じ」に仕上がってしまった。
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近所の人は、大荷物をバイクに積んで出かけていく私の事を、バイク便か何かのライダーと勘違いしているようです。

しかし、このキャンプ道具を満載したMT-09の姿を私は愛してやまないのです。

かつてのSRXを基軸にした美的感覚は、もはや見る影もありませんが、望むところです。

私には私のバイクライフがあり、そこにバイクを語る上での私だけの美学がある、それはとても幸せなことだと思うのです。

にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へいい感じの自分も諦めた訳ではないんですけどね。

濡れネズミのライダーとは俺のことだ

降られた。

確かに降水確率は高めだったが、晴れ間が見えていたんだ。

ずぶ濡れだ。

秋冬のツーリングはいい。天候が安定している。

この時期の天候は読めない。

だから夏のツーリングは嫌いだ。

だいたい、気温が上がるこの時期に、お湯を沸かしたヤカンのように熱くなったエンジンに跨るなんて、狂気の沙汰だ。

とにかくずぶ濡れなんだ。

濡れ鼠のようにずぶ濡れだ。

でもこの齢になって、濡れ鼠のようにずぶ濡れの気分なんて、なかなか味わえるものではない。

そもそもバイクに乗る事自体が、ピュアな心を忘れないための、大人の遊びなのだ。

そう考えると、雨の中バイクを走らせるのも悪くはないじゃないか。

6日間全行程で雨に降られた北海道も楽しかったじゃないか。

いやまて、ここは千葉だ。

草原に放たれた牛なんて、どこを探しても見つかりはしない。

そもそも濡れ鼠とはなんだ。

濡れて水をしたたらせたネズミなんて見たこと無いぞ。
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多くのライダーがそうだと思いますが、私は雨のツーリングが嫌いです。

しかし、やはり多くのライダーも同じだと思いますが、雨の中でもいざ腹が据わってしまうと、何だか楽しい気持ちが湧いてくるのです。

そう、買ってもらったばかりの長靴を履いて、水たまりへと駆けていったあの時のように。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

究極のソロキャンプの楽しみ方教えます

昨夜、遅まきながらオンライン飲み会なるものを初体験した。

さすがにリアルな飲み会と比べると不自然さはあるが、酔って脳の反応が鈍くなるにつれ、そんな事は気にならなくなる。

しかも、いざとなればベットにダイブできる環境とあって、自ずとお酒のピッチも上がっていった。
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ベッドではないが、寝袋に潜り込める環境で、アルコールで脳の働きを鈍らせつつ、焚火とバイクを眺めて夜を過ごしたい。

もしそんな夜が完ソロだったら、もう何も言うことは無い。

ジャズの音量を上げて、空になったシェラカップにウイスキーを注ぎながら、渋い大人のキャンパーの世界にどっぷり浸っていくのだ。

やがて酔いが進んでくると、渋い大人のキャンパーはどこへやら、酔いに任せたツィートをSNSに次々とぶち込むようになる。

挙句の果てに、それらへの薄い反応にがっかりするというのは、あれほど完ソロを喜んでいた同じ人間の感性とは思えない。

しかし酔って転んで、キャンプ場の真ん中で大の字になっても、恥をかかない完ソロは素晴らしい。

付近に棲むサルの生態に近づくべく、全裸でうろついても誰からも咎められない完ソロは、まさに束縛からの解放だ。

今年2月の伊豆は完ソロだった。

伊豆と言えども股間を吹き抜ける風は冷たかったが、完全なる無防備の状態だからこそ、自分の中に潜む野性を感じることが出来た瞬間だった。

これまでの経験上、冬の平日にその幸運に恵まれる可能性が高い。

コロナ禍、当面はキャンプに気楽に行ける雰囲気ではないが、私としては次回巡ってくる完ソロに備え、日々の乾布摩擦を継続し、冬のキャンプ場での全裸に耐えうる身体を作り上げることに全力を注いでいく所存だ。
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昨夜のオンライン飲み会で「独りでキャンプして何が楽しいのか」と聞かれました。

これまでも散々かけられてきた質問です。

もちろん私はヤツこう言ってやりましたよ。

「キャンプ場で全裸になってから出直してこい」と。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

母に捧げるツーリング

観光地に立ち寄る時間があるなら、知らない街をバイクで走りたい。

何の変哲もない街並みを眺めていると、忘れていた思い出が、心の奥から時折顔を出してくる。
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私の手が電車のつり革に届くようになるずっと前の話だ。

月に一度、土曜日学校から帰ると、昼食もそこそこにリュックを背負った私は、祖母に手を引かれて駅に向かった。

鈍行に揺られた後、しばらく歩いた先にその家はあった。

祖母は私を送り届けた足で帰り、残された私はその家で週末を過ごす。

日曜日、暗くなる前には祖母が迎えにきて、来た時と同じように手を引かれながら駅へと向かう。

マッチ箱のようにちっぽけなその家は、一階が店舗になっていて、弟を連れた母がそこで小さな商売を営んでいた。

その家に通う暮らしは4年程続いたが、店は休みなく朝から夜半前まで営業していたので、母に遊んでもらったことはない。

当時そこに通うことが嬉しかったのか、辛かったのか、そんなことすら思い出せない。

ある日、店の釣銭をくすねて弟と駄菓子を買って食べたことがばれて、母を泣かせてしまったことがあった。あの時はとても辛く、寂しかった。

そうだ、夏になるといつも冷蔵庫にラムネが冷えていたことが嬉しかった。

電車の網棚が、本物の網で出来ていた頃の話だ。
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あの家の隣にあった焼肉屋から漂ってくる匂いのことは、よく覚えています。

一度でいいから味わってみたかったのですが、いつも食卓にのぼるのは母の手料理でした。

店を切り盛りしながら、母は一体どうやって台所に立つ時間を作っていたのか、今となっては確かめる術はありませんが、その理由なら分かるような気がします。

高い建物が少なかった当時、日が落ちた後の帰りの電車からは、家々にともる沢山の灯りが見えました。

私はそれぞれの灯りの中にある家族の風景に想いを巡らすのが大好きでした。

バイクで知らない街を走ると、つい余計なことを思い出してしまうものなのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

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