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求道ライダーの振る舞い

週末を過ごしたキャンプ場で、このブログの読者だという方から「今回はどんなネタを書くんですか?」と話しかけられた。

このブログを評して「ネタ」とは何事か。

どうもBモードの達人の文学的価値を理解しておられないようだ。

さて、この週末は、これまで何度かご紹介したバイク系インターネットラジオ「ブーバイク」のキャンプイベント(通称:ブー富士)に参加した。
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ほぼ毎年開催されてきたこのイベントへの参加を重ねる中で、私は「早撤」の地位を築いてきた。

「早徹」とはテントで一夜を過ごした翌朝、誰よりも早く撤収を終え、いの一番でキャンプ場を立ち去る者だけに与えられる称号だ。

早徹なるもの、目覚ましの類を使うのは邪道。そして出発を急ぐからといって、朝食を抜く等は論外だ。

鳥のさえずりで目を覚まし、しっかりと朝食をとった後はお茶をたしなむ。そして身体をほぐしがてらキャンプ道具をバイクに積み込み、仲間が寝ぼけ眼でテントから顔を出すタイミングを見計らって、ボンとエンジンンに火を入れるというのが、早徹の神髄である。
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ところが今回、そんな早徹道を極めてきた私の座を脅かす輩が現れた。

残念なことに、私がテントをたたみ始めた頃、彼は既にすべてを終え、ヘルメットとグローブを身に着けていたのだ。

早徹の座も遂にここまでか。

そんな私の思いを神が聞き入れたのか、彼のバイクのセルが回らない。どうやらバッテリー切れのようだ。

思わぬところで起死回生のチャンスが転がり込んできた。

しかし旧車を操る彼に抜かりはなかった。シートにくくりつけられたバッグに手を伸ばすや、ブースターケーブルを取り出したのだ。

本来なら絶体絶命だったはずの事態を、彼は数分のロスだけで乗り切った。

不本意ながら、遂に笑顔で彼を見送る立場に回ることになってしまったのだが、荒れたフィールドが私に味方して、彼が立ちごけすることに最後の望みをかけた。

しかし愛車にまたがった彼は、ヘルメットを上下に揺らしながら、小さくなっていった。
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以上が朝もやの中で起こった王座からの転落劇だったのだが、我こそは早徹なりという読者がいらっしゃったら、ブーバイクを聴いたうえで、ブーイベントに参加して欲しい。

今やバイク系インターネットラジオ最大のオカルト派閥になったブーバイクが、きっとあなたを優しく迎え入れるだろう。

そして王座奪還を虎視眈々と狙うこの私と、早徹の雌雄を決しようではないか。
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今回のネタは如何でしたでしょうか。ネタがイマイチな時ほど写真が多くなるなどという感想は、どうかあなたの心の中だけに留めておいていただきたい。
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妄想が支えるバイク趣味の世界

また余計な記事を目にしてしまった。

ヤマハのテネレ700が、国内市場に投入されるとのことだ。

走れない場所など無いと主張するかのようなこの外観。
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このバイクにキャンプ道具を積んで北海道を駆けまわったら、どんなに素晴らしい気持ちになるだろう。

この週末はそんな考えで頭が一杯になってしまった。

購入資金は?

拙宅の金庫に保管している金の延べ棒を、何本か現金化すればいいだろう。

ではテネレ700購入に向けての問題とは何か。

もし、このブログを読み続けている奇特な読者がいらっしゃるとしたなら、既にオチを先読みされているかもしれない。

しかし先に断わっておくが、今回のオチは足つきではない。

因みにシート高は880mmだそうな。

もはやローダウン云々を超越している。

シート高810mmのCRF250Lの足つきにさえビビッていた私だ、かえって清々しい。

しかしだ。著名なアスリート達はこぞって言うではないか。

「大切なのは気持ちだ」と。

このバイクの発売までに、私は気持ちで脚を伸ばすのだ。

毎日欠かさずストレッチを続ければ、きっと0.5mmぐらいは伸びるだろう。

いっそのこと、このバイクをトライクに改造してやろうか。

さて、気持ちで足つきの問題は解消するとして、残念ながらまだ問題は残っている。

真の問題とはこれだ。
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道なき道を行くには、やはりナックルガードは必須の装備だ。

しかしこのナックルガード、簡単に取り外しできるのだろうか。

もうお分かりだろう。

真の問題とは、このナックルガードのせいで、ハンカバが装着できないのではないかということだ。

冷え性の私にとって、手先の冷えだけは、気持ちでは如何ともしがたいのだ。
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妄想を膨らませるだけ膨らませた挙句、結局買うのはオフメットとセローということになったとしても、きっと幸せなバイクライフが送れるはずだと信じています。
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メカ音痴がバイクに乗るということ

バイクが動かなくなって、レッカーで運ばれたことが2度ある。

最初の時はダブヨンで、ジェネレータが死んだ。

次がMT-09で、プラグとバッテリーが同時に逝ってしまった。

メカ音痴の私がやったことと言えば押しがけぐらいで、それも徒労に終わったのだが。

ただ両方ともロングツーリングの最中ではなかったことが、せめてもの救いだった。
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GWの東北、MT-09は快調だった。

先月レンタルしたCRF250Lには負けるが、その軽快さはなかなかのもので、何よりトルクフルなエンジンは、東北の変化に富む土地を駆け巡るのには、うってつけのバイクだと感じた。
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キャンプ場に戻るべく、最終の休憩場所でMT-09に跨った時に事件は起きた。

セルを押しても、バイクがウンともスンとも言わない。

バッテリーはまだ新しい。だからセルが全く回らないということは、疑うべきはバッテリーではない。この時点では楽観的だった。

キルスイッチか?

いや、キルとセルのスイッチが一体化しているMT-09の場合、オチがキルスイッチということは構造上あり得ない。

さすがにイグニッションはONだし、メーターディスプレイも点灯している。

ならばギアを入れたままエンジンを止めたか?

しっかりとニュートラルに入っている。

念のため、1速、2速と入れてから、再びニュートラルに戻してセル。

変化なし。

福島からバイクを捨て単身帰るにしても、設営したままのテントやら何やらどうするのだ。

ヘルメットの中で「マジか」と毒づく一方、3度目のレッカーを冷静に覚悟している自分がいる。

「結構、肝っ玉座っているな俺」と変な関心をした時、セルを押すと同時に何事もなかったかのようにエンジンがかかった。

走り出しても、異音、異臭、違和感、何もない。

エンジンがかからなかったのは、きっと気のせいだったのだ。

メカに詳しくないと、こういう時はむしろ強みになる。

考えたり、悩んでも仕方がないのだ。

あとは先程起こったことなどすっかり忘れて、キャンプ場での最後の夜を楽しく過ごした。
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翌朝撤収を終え、セルを押したところでまた反応がない。

ようやく夢から覚めたように、昨日起こったことを思い出した。

残念ながら、あの事態は現実だったようだ。

しかし昨日はガチャガチャやれば動いたのだ。今日もガチャガチャやってみよう。

メカに詳しくないということは、こういう時本当にありがたい。

果たしてガチャガチャで、やはりバイクは何事もなかったかのように動き出した。

その後も道中で同じことを2度繰り返したが、それ以降は何度やっても一発でエンジンがかかるようになった。

やはり気のせいだったと思いたいが、さすがに私もそこまでお気楽ではない。

しかしバイク屋に持っていくのも面倒くさいし、たとえ診てもらったとしても、再現しない状態では、しばらく様子を見てくださいと言われるのがオチのような気がする。

やはりここは東北の楽しかった思い出を胸に刻みつつ、余計なことは忘れることにしよう。

最悪止まったバイクが動かなくなるという事であれば、死ぬことも怪我することも無いのだから。
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春合宿の東北を走り尽くせ

GWは福島でテントを張った。

先日CRF250Lに魅せられたからだろうか、MT-09の魅力を再確認したくなって、少々意地にでもなったかのように、福島、山形、宮城を走り続けてみた。

そんな春合宿の様相を呈したツーリングだったが、宮城県の山間にある一軒の商店の前を通り抜けたとき、突然シールドの隙間から、なんともいえない甘い匂いが入り込んできた。

匂いの正体を突き止めたくなった私は、迷うことなくUターンを決めた。

その商店の外観は、田舎でよくみかける個人経営の食料品店のそれだ。匂いにつられることがなければ、よっぽどの緊急事態でもない限り、決して足を止めることは無かっただろう。
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外観から予想した通り店内は乾物系の食糧品等が並んでいるのだが、中央におかれたショーケースの中に匂いの正体をみつけた。

店の奥から出てきた若女将(これは予想外)から、「今日は風が強いからバイクは大変だったでしょう」などと言われてしまえば、どんな味か知りもしないのに、ついつい多めに選んでしまうのは自明の理だ。

手渡されたこの紙袋を見て「残念」と思う人は、修行が足りない。昭和の香り漂うこの紙袋だからこそ、中身がまだ温かいことを客に伝えることができるのだ。
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もうここまでくれば食べなくともわかる。大勝利に間違いない。

キャンプ場まで我慢できず、コンビニコーヒーと一緒に食べたアップルパイ。一口頬張った瞬間、オシャレなオープンカフェにいるかのような錯覚に陥った。
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本命と目された「あげまんじゅう」は言わずもがな。あの時Uターンを決めた私は正しかった。いや私の鼻が正しかったというべきか。
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いずれにしろ、この「あげまんじゅう」一つで殴り込みをかければ、全国のドーナツチェーンを駆逐するなど造作もないことだろう。

最後に「春合宿」の結果についても語らねばなるまい。

もし今回のツーリングで春合宿の要素があったとしたならば、「美しい景色に出会うたびにUターンの技術を磨くことが出来た」ということぐらいだろうか。
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もちろん私の言うUターンとは、両足バタバタのアレのことだ。
無事これ名馬なり。
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このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

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