FC2ブログ

ライダーと走行距離の関係性について

走行距離の長さはツーリングにおける充実度と比例しない。

しかるに多くのライダーは走行距離の長さを好んで報告したがる。

走行距離は単なる結果であって、ツーリングを通して何をみて何を感じたのかを語ることこそ本来の姿であるべきだ。

そもそも他人の走行距離など知ったことではないし、それを聞かされてどうリアクションしろというのか。

走行距離などは文房具屋で買った自由帳に鉛筆で記すことで自己完結してもらいたいものだ。

それではこの夏の信州ツーリングを題材にして、ツーリングの報告とはこうあるべしというものをお見せしよう。

『朝4:00に起床し、朝食をとって5:15に出発しました。首都高、中央道を走った後~中略~夕方5:00前に長野県のホテルに着きました。暑さに負けずよく走り、この日の走行距離は500kmでした。』

「自由帳の中での完結はどうなったのか!」と言われても、初めての500km/日達成をここで報告しないで、どこで報告しろというのか。
DSC06100.jpg
気を取り直して走行距離に関する考察を進めよう。

家族からの冷たい視線を顧みず家を飛び出し、暑さ、寒さ等、あらゆる艱難辛苦をものともせずバイクで走り続けるということは、そもそもストイックな人種にしかできない。

そうライダーは誰もがアスリート。

アスリートであるがゆえ、時にはツーリングで体験したこと以上の価値をもって走った距離が語られることになるという訳だ。

即ちライダーがマラソン走者のように走行距離を自慢することは至って常識的な行為であって、その行為に対して訳知り顔で批判的な言葉をぶつける行為こそ無粋であると言わざるを得ない。

一方「エセ」アスリートである私は、普段からタイヤを摩耗させることを忌み嫌っており、なるべく短い距離で充実したツーリングをしたいと願っている。

そんな私にとって、その答えがキャンプツーリンツグという訳なのだ。

次回ブログ予告。

『俺の年間テント泊数』こうご期待!
IMG_20190813_160809.jpg
にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

ライダー達の真夏の正装を一刀両断

いきなり夏が来た。

こんな時、何を着てツーリングに出るか。

今日も強烈な日差しの中で、Tシャツをはためかせているライダーを多く見かけた。

「Tシャツでバイク?」

「こけたらどうするの?」

「自己責任だ、干渉するな!」

「事故が起きたら、自己責任では済まないんだよ!」

ライダーの正装について意見を戦わせる熱いバトルは、暑苦しいので見えないところでやってもらいたい。

ちなみに私は真夏でもプロテクターを忍ばせたメッシュジャケット、そして革パンにブーツ。

今日の私も最前線に向かう兵士のような出立ちで房総を走っていた。
IMG_20190804_080728.jpg
ところが温度計が35℃を指したあたりから状況は一変する。

身体に帯びた熱の逃げ場が無くなるのだ。

それとともに前へと進む気持ちが萎えていく。

早々に踵を返した帰路、休憩の回数を増やしても一度そがれた気力は戻らない。

結局軽い眩暈を覚えつつも、最後の力を振り絞って何とか帰り着くことが出来た。
IMG_20190804_075316_BURST001_COVER.jpg
完全装備が仇となり、走りながら気を失うリスク。

Tシャツで走るリスクと比べて、どちらが危険なのかという熱い議論は、暑苦しいので他でやってもらいたい。

それでも私に意見を求めたいとおっしゃるなら、胸をはってこう答えよう。

「真夏にバイクは乗らない」

もう一つ。

このタイミングで「完全焚火マニュアル」の購入を勧めてくる通販サイトは、気でも触れたのだろうかと、この場を借りて問いかけたい。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ
IMG_20190301_204539.jpg

鈴鹿8耐のある週末の過ごしかた

子供の頃、夏休みのテレビは1日1時間迄というご無体なレギュレーションに苦しめられたものだった。

今の子供達はスマホやテレビゲームなど選択肢が広がった分、苦労も多いことだろう。
DSC02508.jpg
昨夜は鈴鹿8耐前夜として、BS日テレで伊豆を巡るツーリング番組が放送されていた。(今夜の楽しみに録画済み)。

前述の番組をリアルタイムで楽しめなかった理由は、親から「テレビ消しなさい!」と叱られたからではない。

同じ時間帯にNHKで襟裳周辺の魅力を掘り起こす番組が放送されていて、昨夏のテント雨漏り事件の記憶と重ね合わせながら、画面に食らいついていたのだ。

さらに続いて、その夜のブラタモリが摩周湖、硫黄山、阿寒湖、オンネトーとくれば、これは土曜の夜を無気力にテレビの前で過ごせとの天からの啓示だと解釈するしかなかった。

そして今日、昼間から鈴鹿8耐が生中継されている。

画面の前で何時間座り続けようが、大人になった私を咎める者などいない。

しかし私が本当にやりたいことは、色とりどりのバイクが抜きつ抜かれつする姿を眺めることではない。

自らのバイクで知らない道を走ること、それこそ今の私に必要なことだ。

たとえそれが暗く冴えない雨の道であっても。
DSC05712 (2)

DSC05691 (1)
全ての8耐のライダーが無事にレースを終えることを願いつつ、暑さに負けた無気力ライダーとして再び画面の中の鈴鹿に戻ります。
にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

臨時ボーナスで再構築するバイクとの関係性

一般的に逃避という言葉は、ネガティブに受け取られがちだ。

しかし逃避こそが、人類が種を綿々と受け継いできた中で手にした最も崇高な能力なのだ。
evolution-1295256__340.jpg
北海道の上陸予定日まで、あと1カ月をきったが、フェリーのチケットはキャンセル待ちのまま。

このような時、己の力では如何ともしがたい事をおもんばかりつつ時間を費やすことは、建設的とは言えない。

心躍らせながら周到な準備を進めた挙句、チケットが確保できませんでしたでは、残暑を乗り切る体力さえ奪い去られてしまうだろう。

だからこの時期、私は北海道の存在を一旦頭の中から消し去る。そして逃避の準備を進めるのだ。

北海道に渡り涼夏のキャンプ旅を楽しむには、どうしても10万円程度の軍資金は必要になる。

しかし北海道の存在を一旦消すことで、この軍資金が宙に浮き、その結果私に臨時ボーナスが舞い込んでくるのだ。
bingo-3670561_960_720.jpg
ここ数年の私は、バイクを単にキャンプ道具を運ぶための二輪車にしてしまった。
 
バイクを本来の姿、即ち心の中のロマンを揺さぶる乗り物に戻すためには、まず乗り手が変わらなければならない。

私は免許取得後すぐにバイク用の革パンを購入し、現在も履き続けている。

当時はバイク用の革パンといえばブーツカット一択だったが、昨今のトレンドからみれば、そのシルエットに野暮ったさが漂う事は否めない。
DSC01397.jpg
もし時代遅れのシルエットを一掃し、乗り手が生まれ変わることが出来れば、私とバイクとの間において、もう一度ピュアな関係性を取り戻すことが出来るはずだ。

今夏、冷房の効いた清潔な部屋に泊まりつつ、流行のシルエットを身にまとったライダーが長野あたりの山岳ツーリングを楽しんだとしても、先の臨時ボーナスがあれば十分だ。
DSC03902 (1)
「臨時ボーナスではなく、仮想ボーナスだろ!」とツッコミたくなるとは思いますが、いずれにしろ私の金ですので、その指摘はお節介というものです。

そして頭の中では逃避行が続くのですが、結局はフェリーの結論が出ない限り身の振りようがなく、悶々とした夏が続くのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

Rabbitのある街を旅するツーリング

知らない街を歩くのが好きだ。

そこに名所旧跡の類は不要で、小さな生活の風景があればそれでいい。
IMG_20190414_063554.jpg 

先週のレンタルバイクツーリングでは、そんな知らない街の古い民家に泊まった。

いわゆる民泊というやつだ。

民家のオーナーは、ヴィンテージバイクが並べられたカフェも一人で切り盛りしている。

写真の古いBMWは、数年前までオーナーとともに全国を走り回っていたそうだ。
IMG_20190414_072000.jpg 

私を迎えてくれたオーナーは、こんな手強そうなバイクを乗りこなす人とは想像もできない柔和な笑顔と、細い腕の持ち主だった。
IMG_20190413_164810 (1) 

私の母親は、今の私の齢からちょっぴり人生を進んだところで、歩みを止めてしまった。

いつも笑顔を絶やさない、誰からも好かれる優しい母親だった。

ここのオーナーと会った瞬間、私はそんな母親のことを思い出してしまった。

そういえば、今回泊めていただいたお宅の襖のすべりの悪さまで、私の実家とそっくりだ。

もうここは知らない街ではなくなったけれど、必ずまた訪れる街になってしまった。
IMG_20190413_164431.jpg 

今回訪れたカフェはここ。田舎町の片隅にひっそりと佇んでいる。
きっとあなたのことも、あの優しい笑顔で迎えてくれますよ。
IMG_20190414_134506.jpg 

にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

たまにつぶやきます

カテゴリ別

カウンター