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SRが眠るガレージは男のロマン

接骨院のガレージの片隅に、古いSRが置かれている。

接骨院は休日も診療が終わった夜も、ガレージのシャッターを閉めない。

ガレージはがらんとしているが、SRだけはいつもそこにいて動かない。

これまで接骨院のお世話になる機会が無かったおかげで、SRの持ち主がどんな人かは知らない。

しかしガレージのシャッターがいつも開いている理由なら知っている。

実は1年の殆どの間、営業時間以外、ガレージのシャッターは下がり、中を見ることは出来ない。

それが毎年暖かくなると、シャッターが上がり、相変わらずSRがそこにいて動かない事が確認できるようになる。

日曜日、休診日の接骨院に人けは無いが、シャッターが開かれたそのガレージからは、引っ切り無しにつがいのツバメが、出たり入ったりと忙しい。

SRの持ち主がどんな人かは知らないが、どんな人物かなら分かるような気がする。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ
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いい感じのライダーを目指せば、自ずと道は決まる

バイクに乗り始める動機は人それぞれだろう。

私の場合は、カッコいいバイクに乗ってみたかったからだ。

そしてそんなバイクを自由自在に操ることで、自分までが「いい感じ」になれるのではないかと妄想していたのだ。

「いい感じ」はともかく、カッコいいバイクには、SRXという具体的なイメージがあった。

残念ながら私が免許を手に入れる頃には、既にSRXは旧車の部類に入っていた為、初めての愛車はW400で手を打つことになった。
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手を打つと書いたが、W400の外観を私は愛していた。

だから5年後に手離すまで、ハンドルカバーは論外として、その美しさを守るためウインドスクリーンにも手を出さず、キャンプに行くようになっても、キャリアすら取り付けなかった。

「いい感じ」の自分には手が届かなかったが、カッコいいバイクには、こだわりを貫いたわけだ。

それから更に5年がたったが、相変わらず「いい感じ」の自分はどこかに置いてけぼりで、キャンプ場を巡っては自分探しをしている始末だ。

そして現在の愛車だが、カッコいいどころか、「いい感じ」すら通り越して、結局は「いい感じ」に仕上がってしまった。
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近所の人は、大荷物をバイクに積んで出かけていく私の事を、バイク便か何かのライダーと勘違いしているようです。

しかし、このキャンプ道具を満載したMT-09の姿を私は愛してやまないのです。

かつてのSRXを基軸にした美的感覚は、もはや見る影もありませんが、望むところです。

私には私のバイクライフがあり、そこにバイクを語る上での私だけの美学がある、それはとても幸せなことだと思うのです。

にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へいい感じの自分も諦めた訳ではないんですけどね。

久々にバイクに乗って再発、そして再開するもの

セルが反応しない症状が再発した。

嘘のようにエンジンが目覚めるまでは、キーをOFFにしたり、ギアを変えたり、念を送ってみたりしながら、何度もセルを押さなければならない。

もちろん、その間にたっぷりと嫌な汗をかくことになる。

昨年12月を最後にパタリと症状が出なくなっていたのに。
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原因不明のまま猛暑の中を走った昨夏のツーリングでは、症状が頻発、それが次期愛車について考えるきっかけになった。

以降、大型アドベンチャーをターゲットに、Web記事やカタログ、YouTube等で情報をかき集め、心ときめく時間を過ごした。

一時は「アフリカツインの一番高いヤツに3つの固い箱をつければ、どこまでも走っていける」などと期待に胸を膨らませたこともあった。

しかしこのところ元凶が鳴りを潜めたていたこともあり、本件は一旦棚上げにしていたのだ。

そんな矢先に症状再発である。

棚に上げたものを、もう一度下ろそうか。

「どこまでも走っていける」をキーワードに検討再開と思ったが、先般までのような情熱が湧いてこない。

そもそも私のツーリングは、どこまでも走ったりしないのだ。

北海道に行った時ですら、1日の走行距離が少なすぎると友人から失笑を買ったものだ。

どうせならアフリカツインを買った気になって、セローとカブを買うか。

もちろんMT-09を手元に残しての増車だ。

どこまでも走ったりしない男の愛車選びは、どこまでも続く。
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「○○を買う金があれば、△△が手に入る」

これはバイク乗りにとって非常に危険な考え方です。

この思考を突き詰めれば次のようになるでしょう。

「バイクを手離せば、その金で毎日肉と寿司を腹一杯食べられる。」

私ですか?

当然大好きな肉も寿司も我慢して、これからもバイクで走り続けます。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

懐かしいカブのサウンドに酔いしれて

幼少期、仮面ライダーに傾倒していた私にとって、カブはダサいバイクの頂点に位置するものだった。

ライダーになった後も、かつての愛車ダブヨンの排気音がカブにそっくりで、納車日にがっかりした記憶が思い出される。

しかし時代は変わった。今カブが熱い。

カブ、クロスカブ、郵政カブ、プレスカブ、そしてタイカブ。
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80年代前半、私の住む街にレンタルレコード屋がオープンした。

ちょうどその頃、叔父さんから無料でステレオコンポを譲り受けるという幸運にも恵まれた。

最初にレンタルしたLPは、チープトリックのONE ON ONE だった。

せっせと録音したカセットテープも歌詞カードのコピーもとっくに捨ててしまったが、今はアマゾンミュージックというものがある。

そういえば、初めてレンタルレコード屋の会員になる際、会費を節約するため友人のE君と1枚の会員カードを共同所有したのだった。

共同所有の提案はE君からあり、名義は私の名前で、会員カード自体も私が持っていてよいということだった。

会費は半額になる上に、E君と一緒にレコードを借りればレンタル費用も半額になる。

更に会員カードは私の手元にあるので、いつでも好きな時にレコードを借りることが出来る。

少ない小遣いをやりくりしていた私は、すぐに彼の提案に飛びついた。

一方E君は、レコードをレンタルする度にわざわざ私の家に訪ねてこなければならない。

なぜE君はわざわざこんな提案をしたのだろうか。

彼も中古のコンポを持っていたので、私のコンポを借りたいという訳でも無かったはずだ。

当時も同じ疑問が浮かんだが、E君に理由を問いただして彼が心変わりするのが怖かったので、私はあえてそのことを質問しなかった。

私はずる賢いクソガキだったのだ。

そんなE君とは何度か一緒にLPを借りた後、お互い違う高校に通い始めたこともあって、やがて疎遠になってしまった。

会員カードは私の手元に残ったが、時代はレコードからCDへと移っていった。
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アマゾンミュージックから流れてくる音楽が、チープトリックからE君が好きだったイエスに変わった頃、もう一度あの時の疑問について考えてみた。

当時E君がお母さんと二人で暮らしていたアパートには、彼の自慢のコンポが鎮座していたが、テレビは無かった。

電話は近所の親戚の家で借りていると彼は言っていた。

私は数百円の会費を節約したくて彼の提案を喜んだが、彼は会員登録に必要な電話番号を持たなかったのだ。

きっと彼はそんな事情を私に悟られたくなくて、理由を言わずに私に都合のいい提案だけを申し出たに違いない。

彼に理由を問いたださなかった私の行動は、結果的に正解だった。

しかし何十年も経って漸くあの疑問の答えに気付いた私は、思慮というものに欠けたまま大人になってしまっていたのかもしれない。

そして今、LPという言葉を誰も口にしなくなった。
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かつてダサいバイクの象徴だったカブも、今やクールなバイクの代表格なのです。

今では郵便配達のカブにすら、熱い眼差しを向けるようになってしまいました。

きっとカブでの旅は、大型バイクの上からでは見えない景色を見せてくれることでしょう。

思慮に欠ける大人になってしまった私ですが、カブの魅力についてはとっくに気づいているのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

次期愛車を選ぶ長い夜

連休最終日の夜を、穏やかな心で過ごす方法をご存知だろうか。

雑誌、小説、地図等、とにかくバイク関連の紙媒体に頼って気持ちを落ち着かせるのが一番だ。

先の連休では、カタログを使ってみた。
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カタログを眺めつつ、次期愛車選定についての検証を深めるのだ。

紙質ならアフリカツインがぶっちぎりのトップ。

説明の分かり易さではV-STROMが一歩抜け出ているだろうか。

テネレ700は写真が最も洗練されている。

3台とも甲乙つけがたい。

しかし、てんこ盛りの最新機能を推す他の2台に対して、「アルミ製鋳造サイドスタンド」を主な特徴として紹介するテネレの潔さには感服させられた。

「という訳で次期愛車はテネレに決めました」

そんな妄想を膨らませただけなのに、連休最終夜は穏やかにふけていった。
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次の愛車について思いを巡らせるのは至福の時間です。

しかし私は現在の愛車(MT-09)も文字通り愛しているのです。

軽くてコンパクトな車体にもかかわらず、キャンプツーリング用に積載性を最大限に拡張させた私のMT-09は最高の1台なのです。

それが証拠に、3台のアドベンチャーバイクへの妄想を膨らませたその夜も、夢の中で跨っていたのはMT-09だったのですから。
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にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ次回は久々に、ほとばしるMT-09愛を語る記事を書いてみるかな(誰も読みたがらないな、きっと)。

このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

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