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メジャー級のバイクへの渇望

右肩を痛めてしまった。

バイクに乗るのも長時間は辛いし、ましてや重い荷物を載せてキャンプへ行くこと等とても無理だ。

それでも痛んでいるのが大谷の右肩ではなく私の肩で良かったと思えるほど、今彼のプレーに夢中なのだ。

巨木を一振りでなぎ倒すようなスイングで、あっという間にボールをスタンドに叩き込んだかと思えば、翌日にはマウンド上で打者を手玉にとっている。

見ているこちらが怖くなる程の彼の快進撃なのだが、どんなに彼が球を遠くに飛ばし、打者を寄せ付けない光景を目にした後でも、次のショーが待ち切れず渇望感が満たされることはない。
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私がW400からMT-09に乗り換えた理由は、まさに渇望感を満たすためだった。

W400については、いまだにそのデザインは最高の部類に入るバイクだと思っているが、一方その外観からは考えられない程トルクの薄いバイクだった。

当時の私は適度なパワーを欲していたはずだが、その欲求の積み重ねが、いつしか大きな渇望感へと変わり、気づけば次に選んだバイクはW800でなく、MT-09になっていた。

しかし人間の嗜好とは皮肉なもので、今はまたW400のように気負わずに乗れるバイクを渇望しているのだが、そんな中、間もなくMT-09を3回目の車検に出す。

世の中が人の往来を再び歓迎するようになった時、私のバイクへの渇望感がどの様に変化するのか見定めてからでも、次の愛車選びは遅くないと考えたからだ。

それにどのみち、大谷の身代わりとなった肩が治らなければ、ロングツーリングには行けないのだから。
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最初にも書きましたが、大谷への渇望感は日々高まっています。

この気持ちは一体どこからやってくるのだろうかと考えていましたが、結局のところ答えはシンプルでした。

私は大谷が投げた渾身のフォーシームが、彼自身の一振りで瞬く間にスタンドへと運ばるところを見てみたいのです。

そして大谷の身体を千切らんばかりのスイングが、彼が投げ下ろすスプリットに、敢え無く空を切るところを見てみたいのです。

彼がホームランを打ち、三振を取るたびに、私は痛みに堪えながらガッツポーズを繰り返してしまうので、しばらく肩の完治は難しそうです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

バイクと理由なき反抗

夏の風物詩と言えば、半そで短パン姿の大型バイク乗りである。

この時期には必ずバイクウェア論争の着火剤になってくれるアレだ。

Tシャツを風にはらませ、すね毛まみれの膝を露わに疾走していく姿を見せられると、炎天下でもプロテクター入りのウェアを着込んだ私の方が、圧倒的に哀れに思えてくる。
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バイクに乗ると、自由を得たような錯覚に陥る。

バイクは機動性が突出していることから、乗り手は他の車両に対して圧倒的に優位に立つことが出来る。

その優位性をもってして、あたかもライダーは自由の翼を得たような気持になるのだ。

よしんばバイクに乗って自由を得ることが出来たとしても、そこに社会的な責任は必ず伴うはずなのだが、残念ながらその点が思考からすっぽりと抜け落ち、自由だけを謳歌しようとするライダーが少なくない。

そして自由と反抗が同意であるとの大いなる勘違いは、本来若者にだけに許された特権だったはずだが、前述のライダー達に限って言えば、孫を持つような年齢になっても、その特権を手放そうとはしない。

その結果、バイク乗りは公道上では優位に立てたとしても、社会的な地位は昭和の時代からずっと低位のままだ。

割高な高速料金に不服を申し立てても、長い陳情の列の最後尾に位置する者たちの声は、決して届きはしないのだ。
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話を半そで短パンライダーに戻そう。

今日見た半そで短パンライダーは、古いネイキッドにまたがり、お椀型のヘルメットをかぶっていた。

自由を謳歌するには申し分の無いコーディネイトのはずだが、公道上の自由人は、社会への反抗を忘れてはいない。

彼は車線に従うような真似はしない、自分が走るラインこそが車線なのだ。

しかし意外にも彼の乗車姿勢は真っ当であり、イキったところが全く無い。

ニーグリップも自然だ。

つま先だって教習所で教わった通り、しっかり進行方向を向いている。

社会への反抗という熱い気持ち同様に、ライディングにもこだわりがあるのだろう。

信号が青へと変わった。

ガチャンと一速に踏み込んだ彼の足元は、目にも眩しい黄色のビーチサンダルでコーディネイトされていたのだった。
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暑い日は野鳥たちも水浴びです。

だから海水浴に行くような格好でバイクに乗ろうが、本人の自由なのです。

私はただ、ビーサンでシフトアップする際に足は痛くないのかと、彼に尋ねたかっただけなのです。

しかしブーツを履いた私の華麗なシフトアップをもってしても、二度と彼に追いつくことは出来なかったのでした。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

「スーパーカブ」が思い出させてくれたもの

免許取得後1年間はタンデムが出来ないというルールがあった事を、すっかり失念していた。

バイクに乗り始めて10年以上経つが、これまで一度も後席に人を乗せるという機会が訪れなかったのだから、そのようなルールがあったことを忘れたとしても仕方あるまい。

勝手な解釈で、私のことを痴呆呼ばわりせぬようお願いしたい。
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タンデムといえば、彼女を乗せた男子の粋がった走りは、赤の他人からみても残念なものだ。

頭の弱さを隠そうともしない排気音を響かせながら、流れを無視したスピードでトラックの後ろにピッタリつけたかと思うと、「行ける」の判断基準が極めて独りよがりなスリ抜けを披露してくれる。

もしも私の娘がそんな彼氏とタンデムしている所を目撃したなら、娘は即刻外出禁止、男の方は、その日のうちに印旛沼の魚の餌になってもらう。

ちなみに私に娘はいないし、今迄のところ「お父さん、あなたの娘です」と名乗り出てきた女性もいない。

おかげで、これまでずっと娑婆の空気を味わいながら生きて来られた。

勝手な解釈で、通報せぬようお願いしたい。
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タンデムシートに大きな荷物を載せて走るのなら得意です。

しかし昨年立ちごけした際に、荷物の中のフライパンを曲げてダメにしてしまいました。

曲がったのが彼女の綺麗な脚でなくて、よかったです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

環境性能に優れた新車に買い替える誘惑と欲望

サステナブルな移動手段として、電動キックボードが注目されている。

確かに電動キックボードは、エコでスタイリッシュな乗り物なのだろう。

しかしサステナブルを謳うのなら、放棄された自転車を集めてきてシェアした方が、よっぽど目指すべき社会に近づくではないか。

結局新たな市場に金を誘引すべく、「サステナブル」という言葉が都合よく利用されているに過ぎない。
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そのような主張をする一方で、自身の趣味のために、無駄に化石燃料を燃やし続ける私を偽善者と呼びたいなら、甘んじてそれを受け入れよう。

しかし長年大切に乗り続けたことが仇となり、15%分が上乗せされた自動車税を支払った夜ぐらいは言わせて欲しい。

「サステナブル」や「エコ」といった類の言葉の裏には、往々にして欲望の論理が潜んでいるということを。
海 横1
最後まで迷いましたが、17年落ちの愛車(RX-8)に続き、7年落ちの愛車(MT-09)も車検へ出すことに決めました。

環境性能に優れた新車に買い替えなかった私は、サステナブルやエコから程遠い、偽善者なのでしょうか。

世の偽善に解決策を打てない私に、自身の偽善を解決できる訳がないのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

鳴き声だけを頼りに30分、遂に姿を見せてくれたオオヨシキリ。こんなことを繰り返している間に、自然の大切さについて真剣に考えるようになりました。
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夏が過ぎれば南方へと渡っていくオオヨシキリ。秋まで公園が閉鎖されるので、次に会えるのは一年後でしょう。

「バイクはいいぞ」と書かない理由

「バイクはいいぞ」と書き逃げするのは嫌だ。

「いいぞ」と言うからには、何が良いのかを表現したい。

だからブログを書いている。
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あの坂を越えて向こう側を、見たことがあるか。

それまで見上げるようにして走っていた坂の頂が背になった瞬間、私を囲む全ての空間につけられた色が一変するのだ。

それはギアを変える暇すら与えない、一瞬の出来事だ。

だから悠長にバイクを走らせている者は、決して気づきはしない。

その坂は、初めてのツーリングに現れるかもしれない。

その坂は、散々降られた日の終わりに現れるかもしれない。

あの坂を越えて向こう側を、見てみたいか。

ならばバイクに乗らねばならぬ。

その気になれば、バイクは親友のように、あなたに近づいてくるだろう。

しかし付き合い方を間違えれば、奴はあなたの命を奪いに来るかもしれない。

それでも全ての色が変わる瞬間を、見てみたいか。

ならばバイクに乗らねばならない。
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多くの野鳥にとって、この時期は子育てのシーズンです。

ムクドリの雛の巣立ちはもう間もなく。
借家のようですが、ちゃんと敷金は払ったのでしょうか。
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群れを作らないはずのコゲラですが、この日は4羽ほどで木々の間を飛び交っていました。
幼鳥を連れた家族かもしれません。
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シジュウカラの幼鳥です。
猫に襲われないかと心配しましたが、すぐに兄弟達のいる枝へ飛び上がりました。
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一方、こちらのスズメは寿命が近づいているようです。
それでも仲間達に向かって、けなげに声を返していました。
せめて暖かい日が続きますように。
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鳥達の生活を覗いていると、真面目にバイクに乗って、しっかりと生きて行こうと思うのです。
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バイクへの愛情と親の愛

バイクへ向けられた愛情は、走行距離を重ねるに連れグローブやブーツにまで及ぶようになる。

それは、愛車に意思を伝える際に、グローブとブーツが介在しているからに違いない。
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そんな風だから、たとえ近所を走る時であっても、お気に入りのグローブとブーツは欠かせない。

短時間の行程だからといって、愛用の品の折角の出番を奪うということなど、私にとっては有りえないのだ。

しかし、テント、寝袋、チェア、ストーブ等々、無数にギアを使うキャンプでは、いずれの用品に対しても、特段の思い入れは生まれてこない。

キャンプで過ごす時間そのものを楽しんでいるからなのか、理由は不明だが、おかげで深い沼にハマることなくやってこれたので、深堀は無用だと考えている。

一方、最近始めた鳥見で使う双眼鏡とカメラは、私にとって早くも手放すことの出来ない愛機となってしまった。
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キャンプの場合の理屈に従えば、野鳥を見る事自体を楽しんいるのだから、ギアには関心が向かないはずだが、一体どうしたことなのか。

答えは簡単、カメラ、双眼鏡とも、そのフォルム自体が美しいのだ。

そんな美しい工業品を両手に携えつつ、森の中を低い姿勢で野鳥に近づく時の高揚感は、一度味わったら止められない。

典型的な「恰好から入る」パターンな訳だが、バイクも恰好から入って10年続いているのだから、こちらの方も長い付き合いになりそうだ。
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水鳥の中でもとても小さなカイツブリは、雛を背中に乗せて移動するというのです。

そんな愛情豊かなシーンを、いつか見てみたいと思っていたら、幸運は意外と早くにやってきました。
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我ながらとても微笑ましい1枚を撮ることが出来たのですが、実は少々事情が異なるのです。

親鳥は雛を優しく背に乗せて、と想像していたのですが、実際は雛の方が親の背を必死で這い上がって、そのまま居座っているというのが正しい表現です。

それが証拠に、親の方は、家賃を払わない店子を見る大家さんのような目をしています。

それでも親鳥は、渋々雛を乗せて泳いでいました。

しかし、しばらくすると重さに耐えかねたのか、ブルブルと身体を震わせると、哀れ雛たちはボトボトと水面に落とされたのでした。
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何事も実態は自ら体験しないと分からないものです。

バイクを手に入れて初めての夏、爽快だと信じて疑わなかった海岸沿いのツーリングが、灼熱地獄を思い起こさせた、あの日のように。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

バイクを楽しむ為の黄金比

キャンプツーリングは、目的地や状況に応じて、キャンプとツーリングのどちらに重きを置くかを、柔軟に変更することが出来る。

例えば、近場でのキャンプということであれば、やはりキャンプでのリフレッシュを重視。キャンプが「7」に対して、ツーリングは「3」程度か。

複数泊で距離を稼ぐ場合は、距離が延びるにつれ、ツーリングの比重がキャンプを上回るようになってくる。

そして北海道のような広い大地を、何泊もかけて移動する場合は、キャンプ「1」、ツーリング「9」になるという具合だ。

そこに黄金比というものはなく、いずれの場合であっても、出発前夜の寝付きは悪くなる。

昨今このブログを賑わせているバードウォッチングも、キャンプ同様にツーリングと両立させた結果、やはり出発前夜は、なかなか寝付けない。

ただキャンプとは違って、鳥見はどのような状況においても「5」を下回ることはないだろう。それほどこの沼は深い。

一方、少々矛盾するような話だが、鳥見のあとのバイクは底抜けに爽快だ。

野鳥との対峙という、ある種の緊張を伴った時間から解放されるせいなのか、その理由については、もうしばらく考察を続けなければならない。

いずれにしても、鳥見「9」、ツーリング「1」のような状況で出発しても、帰ににはこの「1」がとても濃いものになるのだ。

もしかして、これにキャンプをプラスすれば、更なる相乗効果が生まれるのだろうか。

あるいは、全てが中途半端で終わるのか。

そのような事にならぬよう、もう少し鳥見の技術を磨いたら、野営道具を積み込んで探鳥の旅へと出かけるとしよう。
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カイツブリの雛は、お母さんについて潜水の練習中。

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怒ってる?
メジロって名前、捻りがなさすぎるよね。同情するよ。

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ピポポポポ(訳:うぐぬぬぬ)

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ピポポポポポー(訳:カニ獲ったどー)。

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カニ丸飲みなのね、チュウシャクシギさん。
首の辺りでつっかえてませんか。

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嬉しいような、ちょっぴり残念なような気分なのですが、「1」が濃くなったおかげで、もう少しこのバイクに乗り続けてみたいという気持ちが湧いてきました。

けっして鳥見道具に散財したからではありませんからね。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

トップケースの中身は何ですか?

鳥見熱に侵されたせいで、双眼鏡に続いて、カメラまでも手に入れてしまった。
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「最初からカメラを買っておけば、双眼鏡は不要だったのに」というご指摘に対しては、思慮が浅すぎると言わざるを得ない。

実はバードウォッチングにおいて、双眼鏡にはカメラでは代え難い、以下のような役割がある。

●より広角な範囲で望遠が可能なため、野鳥を見つけやすい

●双眼鏡を通して見る野鳥の姿の方が、カメラより圧倒的に美しい

したがって、鳥見の際の手順はこうなる。

①野鳥の鳴き声で、鳥がいると思われる、おおよその場所を特定する。

②目視で木の葉の揺れ等を確認し、鳥のいそうな場所を絞り込んでいく。
 
③目視で鳥の姿を捉える。

④双眼鏡を使って、しばし鳥の世界にどっぷりとつかる。

⑤そして最後にカメラの出番。

バイクでも小型と大型とでは見える景色が異なるように、双眼鏡とカメラにもそれぞれの役割があり、双方必要不可欠なものなのだ。

ご存知の通り、④(双眼鏡)迄でも、バードウォッチングは十分成立するのだが、そこへ⑤(カメラ)の所作を加えることで、鳥の生態を知り尽くした、ベテランバーダーになったような気分が味わえる。

バイクの初心者が、より排気量の大きなバイクを好むのと同じで、たとえ鳥見の初心者であっても、カメラを野鳥に向けているとハッタリがきくのだ。

そんなハッタリ野郎が撮ってきた写真を紹介しよう。
(誰も興味はないだろうが、ブログとはそういうもの。しばし我慢していただきましょう。)

鳥がいない時は、柔軟にターゲットを変更。
ノラは自由気ままに見えるが、飼い猫に比べて寿命は極端に短い。
厳しい環境で生き残ってきた目をしている。
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カルガモ等の水鳥はサイズが大きく、動きもスローなので、こちらもノンビリ観察できる。
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こんな時期に白鳥?
コブハクチョウという外来種で、飼育個体が国内で野生化したものらしい。
一羽だけで水路を進む姿は、威風堂々だ。
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胸のネクタイ模様が特徴的なシジュウカラ。
今や街中ではスズメよりたくさんみかけるが、愛嬌があってナンボでも見ていられる。
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餌をゲットして、メスにアピールしているモズ。
モテる男は、稼ぎが違う。
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キツツキの仲間コゲラ。いつも木々の間を忙しなく動いている。
鳴き声は、可愛らしい見た目とのギャップが大きい「ギィーーー」。
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小魚に狙いをつけるカワセミ。
茂みの陰で、メスが応援している。
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狩りの成功率は3割程度(コベ調べ)
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働くオス達に同情していたら、産卵中のカメに出くわした。命懸けの仕事だ。
卵を産み落とした穴を雑に隠した後、水辺とは反対側によたよたと去っていった。
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野鳥たちの写真に比べて、肝心の愛車の写真は雑。
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バードウォッチングは意外と体力を使います。

だからバイクの写真まで気が回らなくなってしまいました。

しかしバードウォッチングからの帰り支度の際も、これからバイクに乗れると思えば、自ずとテンションは上がってきます。

忌まわしい見てくれのトップケースをつけた愛車だって、ハコの中身が愛機(双眼鏡、カメラ)となれば、それはもはやバーダーの愛車として、完成されたデザインと言えるでしょう。

野鳥達との距離が近づいたことも勿論嬉しいのですが、それがバイクとともに楽しめる趣味になったことも、とても嬉しいのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

ライダーとバーダーの境界線

バーダーという言葉をご存じだろうか。

バーダーとは、バイクで言うところのライダー、すなわちバードウォッチングをする人のことを意味する。
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バーダーになってからというもの、雨さえ降っていなければ、週末の度にリュックに双眼鏡と野鳥図鑑を忍ばせてバイクを走らせている。

それでも探鳥地に到着するまでは、バーダーである前にライダーとしてバイクを走らせ、バイクを楽しんできた。

ところが今朝は信号待ちの間に、鳩が頭を上下に振る求愛行動を目にしてしまい、その場でリュックから双眼鏡を取り出したいという衝動に駆られてしまった。

もはやライダーとして堕ちるところまで堕ちてしまったようだ。

そんなエセライダーがバーダーに変身するべく、探鳥地の駐車場で身支度をしていると、隣にR1がやってきた。

私より一世代ほど上であろうそのR1乗りの男性は、来週のマスツーの集合場所がこの駐車場のため、東京から下見にやってきたということだった。

会話が始まった時点で、既に頭がライダーからバーダーに切り替わっていた私は、R1のことなどどうでもよかったのだが、そこはライダーとしての性なのか「こんなに速いバイク、私なんてとても乗りこなせませんよ」などと、つい調子のいい言葉が口から出てしまった。

するとその御仁が「まだ200キロしか出していない」とお答えになられた。
もちろん走行距離ではなく、速度のことをおっしゃっている。

エサを撒いてしまった私に責任があるとはいえ、ここで万が一にでも「サーキットを走っていらっしゃるんですか」なんて口を滑らせようもんなら、探鳥の時間が無くなりそうだったので、「凄いですね」等と適当に相槌を打つことにした。

とにかく私の方は、早く野鳥を見に行きたい一心だったのだが、御仁は自分の事ばかり一方的にしゃべったせいで、私が気を悪くしたと勘違いしたのか、「今日は一人で走りに来たの?」と水を向けてきた。

私が、ここにはバードウォッチングを目的に頻繁に来ていることを説明すると、あろうことかその御仁は「それじゃあ、ちょっとこのあたりを案内してもらおうか」とおっしゃるではないか。

とにかくそれだけは物凄く嫌だった。

しかし会話を続けているうちに、御仁が決して悪い人なんかではなく、ただ心がとてもピュアすぎるだけだということが分かったので、今更無碍にすることもできず、「30分ぐらいだけ」とお願いされてしまったこともあり、渋々ではあったがご一緒させていただくことになってしまった。

歩き始めてすぐに、「スイースイー」というエナガらしき鳥の鳴き声が聞こえてきた。思わず見上げてはみたものの、隣の人に相槌をうちながら、木々の間を素早く移動する野鳥を捕捉するというような芸当はとても無理であり、双眼鏡に手を伸ばすことなく、涙を呑んでやり過ごした。

一体俺は今日、何をしに来たのだ。
こんなんことなら鳥たちよ、いっそ何処かへ行ってくれ。

本当に他所へ行ってほしいはずの隣の先輩は、先程の鳴き声がエガラというスズメ大の鳥であることを聞いて、ご満悦のご様子である。

しばらく歩いて水辺に出たところで、今度は「ポピピピピ」と耳慣れない声が聞こえてきた。

開けた場所にいる水鳥なら、先輩に相槌を打ちながらでも簡単に補足できる。

ようやく出番がやってきた双眼鏡を覗いてみると、細長く伸びたクチバシの先が、孫の手のように下に曲がっているシギ(チュウシャクシギ)が、群れで干潟を歩きながら餌をついばんでいた。

裸眼では何がいるのか分からないのであろう先輩が、私に声をかけてくるのだが、完全にバーダー魂に火が付いてしまった私は、先輩の相手どころではない。

しばらくすると、メダイチドリがやってきた。冬場地味だった姿が、夏羽に変わってオレンジに光る胸が美しい。

シギ同士は時折小競り合いするような振る舞いをみせるが、シギとチドリは喧嘩もせず、仲良く並んで餌をついばんでいる姿が微笑ましい。

その時、ふと我に返って振り向くと、先輩の姿は消えていた。

すっかりバーダー気取りだった私だが、あの時、先輩に双眼鏡を差し出そうともしなかった私は、本当にバーダーと言えるのだろうか。

先輩が嬉しそうに語るツーリングの計画にも、上(うわ)の空だった私は、本当にライダーと言えるのだろうか。
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バードウォッチングを終え、駐車場に戻ると、R1は既に去ったあとで、代わりにブルーのSRがとまっていました。

スポークホイールをあんなに綺麗に保つのは、並大抵の苦労ではないでしょう。しかしきっとオーナーはそんなことを苦にも思っていないはずです。

そういえば先輩のR1も、来週のマスツーに備えてか、ピカピカに磨かれていました。

来週日曜の朝、またここでR1を出迎えて、「ご安全に、楽しいツーリングを」と声をかけたら、先輩は笑って応えてくれるだろうか。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

旧車會に負けるな、病気にも負けるな

土曜の午後、冷たい雨の降るサービスエリアに、旧車會が集結していた。

雨の中を走ろうというぐらいだから、旧車會の中でも気合の入ったグループなのかもしれないが、走る姿は醜悪という言葉がお似合いで、一斉にエンジンをかけると、あたりに小便を撒き散らすようにして行ってしまった。

おつむだけでなく、下(しも)の方も緩くなってしまった集団に追いつくことが無いよう、たっぷりと休憩をとった後、雨の中を1時間ほど走ってキャンプ場に到着した。

私を含め集まったのは6人。

雨の日にわざわざキャンプ場へやって来るだけでも如何なものかと思うのだが、道中バイクが不動となりレッカーを呼んだはずなのに、予定通りに姿を現した者までいる。

雨が一段と強くなった夜、突風が吹いてタープが倒壊するというハプニングはあったが、一夜明けてこの景色を見たことで、何とかモトを取り返した。
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ここは関東屈指の人気キャンプ場。週末の予約は、3カ月前の予約解禁日の朝の数分間で勝負が決まる。

予約どころか、行先すらその時の気分で決められるのが、キャンプの醍醐味であるはず。だから美しい景色があったとしてもここは利用しない。という意見は、今回ご一緒したK氏とも一致した。

ならば、なぜ我々は今日ここに集まったのか。

それは、このキャンプ場で富士山を見る事を誰よりも望んでいるにもかかわらず、長引く体調不良が原因で、ここへやってこれない「岡山の山男」へエールを送るためだ。

先日、彼が退院したという知らせを受け取った。

来年こそは皆で彼を囲むようにして、ここでキャンプをやるのだ。

極度の恥ずかしがりやである彼は、きっと嫌がるだろうな。
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土曜日は、旧車會も根性をみせて雨の中を走っていました。

私も旧車會に負けぬよう、来年はたとえ雨が降ったとしても、車ではなくバイクで岡山の山男を迎えたいと思います。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

寡黙なはずの岡山の山男が、ラジオではなぜかしゃべりまくる。ブーバイクラジオを聴くならこちらから。あなたもリスナーになって、来年はふもとっぱらに集結しましょう。

このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
MT-09というバイクで、寒さ暑さに負けずに走り回っています

たまにつぶやきます

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