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愛妻選びと愛車選び

大谷さんが結婚を発表した日、妻に大谷さんと結婚したかったかと訊ねると、迷う表情もみせることなく私はあなたを選ぶわと答えた。

球威、飛距離とも大谷さんには若干劣る私だが、お嫁さん選びなら決して負けてはいない。
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一方、私のバイク選びについてはどうだろうか。

XSR700を手に入れるまで、愛車選びの期間は実に3年以上に及んだ。

長期化の最大の要因は、途中コロナ禍もあり、自分自身のバイクライフに対する展望が見えなくなっていたことだと分析している。

それでもコロナが沈静化してしばらくすると、探鳥地ツーリングにも気軽に引っ張り出すことができて、当時の愛車であったMT-09の不満な部分を全て解消してくれそうなバイクとしてXSRが急浮上し、そのまま愛車として迎え入れることになった。

XSRを初めて走らせたその日、これは長い付き合いになりそうだと感じたが、それから約1年経っても不満な点は現れない。

一方、選ばれたXSRに乗り手について訊ねたら、低回転域ばかり使いやがってと誹(そし)りを受けるに違いない。
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大谷さんが結婚を発表した日、妻になぜ大谷さんではなく俺がいいのだと訊ねると、彼女はこう答えた。

だって大谷さんと結婚したら優勝パレードとか妻同伴でしょ、私ああいう華やかな場所は苦手なの、だからあなたでいいの。

これで何十年二人で順風満帆に暮らしているのだから、やはりお嫁さん選びなら大谷さんにも負けていなのだ。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

年収10倍になった時に乗るバイク

ライダーなら誰しも自分の愛車が最高のバイクだと思っていることだろう。

しかし、年収が今の10倍になったらどんなバイクに乗りたいかと問われた途端、迷いが出てくるのではないだろうか。

もし私に同じ問いが投げかけられたなら、その瞬間BMWのR nine T Scramblerが頭をよぎるかもしれない。
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先日R nine T Scramblerをじっくりと眺める機会に恵まれたのだが、水平対向2気筒エンジンの存在感は言うまでもなく、都会的な高級感を漂わせつつワイルドで美しいバイク自体のオーラに圧倒されてしまった。

XSR700を愛車にして以来、これほどまでに見惚れてしまったバイクはR nine T Scramblerが初めてだ。

購入予算をどう工面するかは年収10倍で解決済だ。ハイオク仕様だったり燃費が劣る点や、BMWディーラーでの高額メンテナンスについても同様の理由から無視できる。

左右に張り出したエンジンを保護するために純正のエンジンガードを追加するぐらいは、喜んでポケットマネーを差し出そう。なんといったって年収10倍なのだから。

一方、XSRはエンジンの造形美ではScramblerに一歩劣るものの、バイク自体の都会的な高級感と美しさという点では決して引けを取らないと思うが、多少の贔屓目があることは大目に見てほしい。

それでもワイルドさはXSRに欠ける部分かもしれないが、もし真剣にワイルドさを追求したくなったら、Scramblerではなくオフ車を1台手に入れるだろう。なんといったって年収10倍なのだから。

残念ながら水平対向エンジンの乗り味は知らないが、XSRのエンジンフィールはいたく気に入っているので、たとえScramblerに試乗したとしても引き分け程度には持ち込めるだろうと信じている。

そして車重についてだが、自宅の駐輪場と公道までの若干勾配のある約30mを押し歩くことを考えるとXSRの一択ということになる。

さて議論は尽くされた。

もし年収が今の10倍になったら、その時私はどんなバイクを選ぶのか。

その答えを出すのは実際に大金を手にするまで待ちたいが、少なくとも運転手付きのリムジンは1台手配したいと思っている。なんといったって年収10倍なのだから。
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妄想がこれ以上迷走しないよう、そろそろ現実に戻りましょう。

私にとっては、年収10倍どころか10分の1の方が圧倒的に現実的な将来の姿です。

将来年収が10分の1になっても、私はXSRに乗り続けていられるのか。

その時私が健康で必要最低限の体力を維持できているのなら、答えは迷うことなくイエスです。

なんといったってXSR愛に溢れている私なのですから。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

昭和の常識は令和の非常識

ドラマ『不適切にもほどがある』が話題だ。

主人公である昭和の中学校教師が、タイムマシンに乗って昭和と令和を行ったり来たりしながら、昭和の常識が令和の非常識になっていることに戸惑うコメディだ。

私はドラマが紹介する昭和の時代に中学、高校生活を送った。

私が通っていた中学は、当時全国で校内暴力の嵐が吹き荒れる中、厳しい部活と体罰で生徒を締め付けることで、管理教育の面子を保とうとしていた。

休日も無く朝から晩まで部活漬けで悪事を働く暇すらなかった私ですら、部活中は勿論、普段の学校生活でも何度となく体罰を受けた。

体罰を振るった教師どもの顔と名前は今でも覚えているので、街で会ったら当時の事を問い詰めてやるつもりだ。

真摯に詫びるようであれば高齢に免じて許してやろうとは思うが、そういう時代だったと言い訳を口にするようなら、一発殴ってやりたいと思っている。
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その後進学した高校は自由な校風で、中学の頃とは一変して体罰とは無縁の学校生活を送ることになった。

ある年の部活の合宿で、私と同学年のメンバー数名が他校の女子生徒の着替えを覗いていたところを見つかってしまった。

その日の夜、事件を知った顧問は覗きをしたメンバーを含む部員全員を引き連れ、被害者側の顧問のもとに謝罪へと赴いた。

覗きをしたメンバー全員の口から謝罪を述べさせた後、顧問は自分の監督不行き届きだと涙を目に浮かべて頭を下げると、横一列に並んだメンバーをぶん殴っていった。

次々にぶっ飛ぶメンバーの姿にあっけにとられた被害者側の顧問が、土下座をしようとする我々の顧問を見て、これで終わりにしましょうと取りなすほどだった。

私は部活の主将を務めていたので、後日この件で顧問と1対1で話し合いを持ったのだが、顧問は私に口止めをしつつ、あの時は彼らを守るために殴るしかなかったと語った。

その後覗きをした彼等は退学になることもなく、私と共に部活に明け暮れ無事卒業していった。

私は先生の思いに報いるためにも、約束通り彼等に先生の本心を伝えることはしなかったが、いまだに彼等は当時を思い出しては、身体を張って自分達を守ってくれた先生に感謝していると言う。

何も言わずとも先生の思いは今も彼等の心に刻まれている。
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私が高校生活を送った時期は空前絶後のバイクブームであった一方、「三ない運動(高校生にバイクの免許をとらせない、バイクを買わせない、乗らせない)」の最盛期でもありました。

それは自由な校風の我が母校であっても、家計の手助け等の特別な理由がない限り免許取得を禁止するほどに徹底された運動として広がっていました。

当時私は部活には励みつつも、それでも力を持て余しているような悪ガキだったので、学校には内緒で原付の免許を取得しました。

しばらくは友達のスクーターで河川敷のオフロードをぶっ飛ばしたりして遊んだりしていたのですが、やがてバイクに乗っていても女の子にはもてないと悟るようになり、バイクへの興味を失っていきました。

その後は女子にもてようと一層部活に力を入れるようになったものの、隣でダッシュする覗きのメンバーの横顔を見るたびに、一発ぶん殴られたぐらいで済むのなら、覗きに加わればよかったと本気で悔やんでいた私は、確かに昭和の悪ガキとして生きていたのだと思います。
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背中で語りかけるライダー

ツーリング先でライダーから声をかけられることは殆どない。

そもそもライダーが集まるような場所には近寄らないし、たとえ間違ってそういう所へ足を踏み入れたとしても、私の背中には声をかけてくれるなオーラが漂っているだろう。
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干潟が広がる探鳥地で、カメラ女子に声をかけられた。

彼女はカメラの腕を磨くために、干潟の風景を撮りに来たのだそうだ。

カメラ女子が遠くで群れる鳥の名を聞いてきたので教えてあげると、嬉しそうにうなずいているので、ちょっとサービスして双眼鏡をのぞかせてやったら声を上げて喜んでいた。

もし彼女がカメラ男子だったら、大切な双眼鏡には触らせもしなかっただろう。

新手のパパ活詐欺ではないかと訝しんだりもしてみたが、交換したインスタのアカウントからは、フォローとイイねが来たので、私からもフォローバックといくつかのイイねを返した。

野鳥の知識では私が圧倒的に優位だが、写真の技術では彼女の足元に遠く及ばない。
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ヨシ原が広がる探鳥地の入り口で、猟銃を携えたお爺さんに声をかけられた。

お爺さんはカモが水辺から飛び立つところを狙っているという。

普段は網で魚を捕ることを生業にしているが、猟師としてもこの道60年だと、お爺さんは煙草を美味そうにふかしながら微笑んだ。

共通の標的を追う者同士で情報交換をしたところ、今冬は(狩猟が許されていない)トモエガモが途轍もなく大きな群れでやってきたのに対して、(狩猟が許されている)マガモの数が少ないということで、意見が一致した。

鳥を殺めにやってきたお爺さんと鳥を愛でにやってきた私、二人の利害は一致しないはずだが不思議と意気投合してしまった。

所詮私だって鳥を喰らって生きているのだ。

鳥見の最中、お爺さんがいた方角から銃声が響いた。

お爺さんが撃ち損じていますように、鳥を喰らって生きている私はそう願いながら野鳥を探して進むのだった。
薬莢
探鳥地からのXSRでの帰路、予想外の出会いに気分を良くしながら片側3車線の湾岸道路を鼻歌交じりで流していると、1台のバイクがわざわざ私と同じ車線を使い、私の横をかすめるようにして追い抜いていきました。

もし私がバックミラーを一瞥もしない初心者で、その瞬間気紛れに走行ラインをずらしでもしたら二人ともお陀仏だったでしょう。

抜いていったのは珍走団の類ではなく、一見すると正統派風のライダーでした。

探鳥地では能弁を装う私の背中が、ライダーを見ると一変してしまうのは、このような理由があるからなのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

アナログな世界に生きるバイク乗り

ユニクロのセルフレジはとても賢い。

まずは商品についたICタグを読み込むため、買い物カゴを大きなくぼみの中に入れる。

次にユニクロアプリの会員コードを読み込ませるため、スマホをバーコードリーダーの下にセットする。

続いてレジがここのモールの会員ではないのかと聞いてくるので、慌てて財布から会員カードを抜き取り端末に通す。

するとカードをスライドさせる向きを間違えてしまったらしく、もう一度やり直せと催促される。

やっとの思いで会員カードの認証をもらって、ようやくクレジットカードでの決済かと思いきや、レジは購入商品の数を表示して私に確認させようとする。

ユニクロのセルフレジが賢くなり過ぎたおかげで、アナログ人間の私は何かと忙しい。
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これまで乗ってきたバイクにはセンタースタンドがついていなかったので、チェーン清掃はバイクを少しずつ移動させながら、立ったりしゃがんだりを繰り返しながらやってきた。

しかし現在の自宅にはそのように自由にバイクを移動させることの出来るスペースが殆ど無い。

そこで先日「簡単に後輪を浮かせることが可能」という売り文句につられて、簡易スタンドを購入してみたのだが、こいつがまさに商品名通りのスタンドイージーアップだった。

アナログ人間である私にとって、この程度の便利さが丁度良いようだ。
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さてデジタル技術の粋を尽くしたユニクロのセルフレジだが、先日も何とか決済も終わらせて、しばらくモールをブラブラした後、ランチに入った店でクーポンを見せようとしたところで、カバンにスマホがないことに気づいた。

この日のそれまでの行動を振り返れば、自ずとスマホのありかはユニクロのセルフレジだと分かる。

くすんだ画面のシャオミのスマホを欲しがる人はいないとは思うが、万が一ということもある。

急いでユニクロに戻り店員のお姉さんに尋ねると、一台スマホを預かっていると言う。

それを聞いて安心したのか、もしお姉さんに忘れたのはこのiPhone15ですか、それともこちらのシャオミですかと尋ねられていたら、善人のままでいられる自信はないなあ等と不謹慎なことを考えていると、うやうやしくシャオミを差し出すお姉さんから「本人確認のためスマホを立ち上げてください」と言われた。

正直者でいたおかげで赤っ恥をかかずに済んだ訳だが、立ち上がった画面に映るユニクロの会員コードをみたお姉さんはちょっと微笑むと「こちらも気づかずに大変申し訳ありませんでした」と頭を下げてきた。

アナログ人間の私にとって、暖かい血が通った店員さんはユニクロにおける最後の砦のような存在だ。

そんな店員さんの手を煩わせてしまった挙句、お詫びまでされてしまって、このままでは帰れない。

アナログ人間の私に出来ることは、模範囚が出所の際に看守に向かってするように、お世話になりありがとうございましたと深々と頭(こうべ)を垂れることだけだった。
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モールを出て私が跨ったのは、こちらもバイク界における最後の砦のような存在のXSR700だ。

アクセルを捻るとXSRは以前よりちょっぴり速くなったようだが、チェーンが綺麗になったおかげか、それとも店員さんとのやりとりのせいなのか、私にとってはこの程度が丁度良いのだ。

バイク乗りのロック魂

散歩の帰りだろうか、おばあさんがコロコロと押してきたショッピングカートを、ガレージの手すりにチェーンロックでつないでいる姿を見かけた。

カートの盗難対策はこれで十分だと思うが、窃盗団の興味はその隣に鎮座するレクサスにあるのではないだろうか。

手すりにつながれたショッピングカートは滑稽に見えるかもしれない。

しかしおばあさんにとっては、息子のレクサスなんかよりカートが運んでくれた思い出の方がずっと大切なのだろう。
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私はW400、MT-09、XSR700を乗り継いできたが、W400が我が家にやってきたその日からずっと、愛車には前輪と後輪の両方にロックをかけている。

いずれのバイクも窃盗団が関心を示すような代物ではないことを、読者の方々ならよくご存知だろう。

よしんば窃盗団が興味を持ったとしても、W400の頃とは違い、現在利用している駐輪場にはセキュリティがあるので、彼らがバイクに近づくことすら難しいはずだ。

それでも私は、これからも愛車にロックをかけ続けるだろう。

その姿は近隣の方々の目には滑稽に映るかもしれないが、きっとあのおばあさんなら分かってくれるはずだ。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

新春キャンプツーリング 絶望からの旅立ち

今回は「新春キャンプツーリング」記事の第3弾(最終回)です。

 【第1弾記事】へのリンク
 【第2弾記事】へのリンク

前回記事では、何とかXSRを引き起こし安堵したのも束の間、クラッチレバーが大きく曲がっていることに気づき、茫然としているところまでを書きました。

果たしてXSRは再び走り出すことができるのか、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

<<<前回からの続き>>>

XSRにまたがりハンドルに手を伸ばしてみたところ、指を伸ばした先にあるはずのクラッチレバーは、ハンドルカバーの中でもはっきりとわかるぐらいに空の方角へと曲がっていたのだった。

愛車を引き起こせたことで落ち着きを取り戻したはずが、また動悸が早くなる。

こんな時こそ深呼吸だ。

曲がってしまったものはどうしようもない、この状態でクラッチをつないで走ることが出来るかが問題なのだ。

イグニッションを捻ると、長い間地面に横たわっていたはずの愛車は、意外にも一発でその身体を震わせた。

左手首をハンドルの下に潜り込ませるようにして、天を仰いでいるクラッチレバーを握り、ローギアに蹴り込んだ。

祈るような気持ちで慎重にクラッチレバーをリリースしていくと、ゆるゆるとバイクが前に進み始めた。

左手首にストレスはかかるが、セカンド、サード、バイクは問題なく走る。

この先は快走路が続くので、極力ギアチェンジを控えるようにすれば問題なく走れそうだ。

しかしキャンプ場へ戻る際には、急坂・急カーブが続く狭路に上に向いたクラッチレバーで挑むことになるが、そのような芸当が出来るのだろうか。

南伊豆のワインディングは諦めて、一旦下田の街まで引き返しバイク屋を探すべきだろうか。

行くべき道を迷いながらもしばらく走り続けていると、冬の風で頭が冷やされたのか、今頃になって左側のバックミラーが下を向き、ハンカバが外れかかっていることに気づいた。

バイクを止め、まずバックミラーの向きを変えようとしたが、調整できる範囲を超えてミラーが下を向いてしまっているではないか。

次々と襲い掛かる災難に何かが吹っ切れたのか、もうバックミラーは諦めようと決めた。

とにかくハンカバだけは固定して、せっかくだ、ダイナミックな南伊豆の海岸線を堪能しよう。

しかし今度はハンカバが上手く固定できない。

このハンカバは、ハンドルとミラーステーの2か所をベルトで巻いて固定するように出来ているのだが、何度やってもベルトが巻ける位置にハンカバ本体を据えることが出来ないのだ。

悟りを開いた僧侶の如く、少々のことでは動じなくなってしまったか、もはや嫌な汗も出ず、出るものは苦笑いだけだ。

クラッチレバーが曲がったぐらいではこんなことにならないのにと思ったところで、ハッと閃いて、ハンカバを引き剝がした。

すると思った通り、天を仰ぐほどに曲がったと思い込んでいたレバーは、実は曲がってはおらず、レバーとバックミラーの位置固定のためハンドルと繋がっているクランプが大きく回ってしまったことで、レバーが上を向いていただけだったのだ。

シート下には車載工具のレンチが一本入っていたはずだが、果たしてクランプのナットとサイズは合うのだろうか。
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10分後、私はしっかりと固定されたハンカバの中でちょっぴり曲がってしまったクラッチを自在に操りながら、南伊豆のワインディングに躍り出ていました。

海岸線が目まぐるしく流れていくバックミラーを横目に、南伊豆が今年も暖かい日差しで私と愛車を出迎えてくれたことを知ったのでした。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ
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新春キャンプツーリング 再び襲う悲劇

前回記事では、バイクを降りて歩き始めたところで大きな音が響き、後ろを振り返ってみると愛車が横たわっていたというところまでを書きました。

今回記事は愛車を引き起こすべく四苦八苦しているところから再開します。

<<<前回からの続き>>

ヘルメットを脱ぐことも忘れて愛車に駆け寄ってはみたものの、ガードレールが邪魔をして引き起こしのための足場を確保することが出来ない。

腕力だけではどうにもならない。

助けを呼ぼうにも人影は見当たらない。

しかしなぜXSRは倒れたのか。もしかするとサイドスタンドを掛け忘れたのだろうか。

釈然としなかったが、まずはXSRを引き起こさねばならない。

何とか足場を作ろうとガードレールの下から道路の外側へ片足を伸ばし、もう片方の足をバイクの下に潜り込ませて力を入れてみた。

するとバイクが浮き始めたのだが、喜んだのもつかの間、バイクがじりじりと前に進もうとしているではないか。

急いでブレーキを握ったものの、今度はバイクから離れた方の足場の土がえぐれ体勢が崩れたため、愛車が再び傾き始め私に重くのしかかってきた。

既にかなりの体力を消費しており、仕切り直しは即ちゲームオーバーだ。

再度足場を固め、最後の力を下半身に集中すると、ゆっくりとだが遂に愛車が起き上がった。

すぐさまスタンドを立てたものの、息を整える間もなく、今度はスローモーションのようにしてサイドスタンドが外れていくではないか。

私は必死に愛車に飛びつき、何とか再びの悲劇を回避したところで、ようやくXSRが倒れた原因に気づいた。

下り坂になる手前でバイクを止めたつもりだったが、実際には若干前下がりの坂になっていたのだ。

つい最近全く同じ状況で2度の悲劇に見舞われたライダーの動画をYouTubeで見たばかりだ。

あの時は動画のライダーのことを鼻で笑っていたのに、真に嘲笑の的となるべきは私の方ではないか。

しかし今は落ち込んではいられない。まずは愛車の被害状況を確認しなければ。

外装に目立った傷はなさそうだ。

この頃になってやっと落ち着きを取り戻し始めたのだが、事態は文春砲の如く二の矢、三の矢が用意されているとは思いもしなかった。

XSRにまたがりハンドルに手を伸ばしてみたところ、左手指を伸ばした先にあるはずのクラッチレバーは、ハンドルカバーの中でもはっきりとわかるぐらいに空の方角へと曲がっていたのだった。(次回に続く)
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『次回、XSR700は再び走り出せるのか!?』
筆者も想定外の3話目へと続きますが、よろしければ引き続きお付き合いくださいませ。
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ライダーとしての素養が問われる新春キャンプツーリング

私のバイク乗りとしての素養は、甚だ危ういレベルにある。

そのため過去の愛車には大型のエンジンガードを装着することで、再三にわたる立ちごけにおいても被害を最小限に抑えてきた。

しかし現在の愛車であるXSR700ではその完成されたデザインが崩れることを嫌って、エンジンガードをつける予定はない。

よってライダーとしての素養の無さを気合と根性でカバーすることで、立ちごけを阻止していかねばならないのだ。

ここまでを読んで、立ちごけ報告の前振りだろうと感じた読者諸兄も多いと思うが、今回立ちごけはしていないことを最初に断っておく。
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毎年年始は伊豆のキャンプ場を拠点にして、ツーリング三昧で過ごすことを恒例としている。

今年も重たい荷物をキャンプ場に残し、身軽になったXSRで早朝から走り出した。

小高い山の中腹にあるキャンプ場を出発し10分程度はかなりの狭路で、しかも急坂や急カーブが連続するので気が抜けないが、それを過ぎればどこまでも続く快走路が待っている。

それはそんな快走路をしばらく走り続けて、南伊豆に差し掛かった辺りで起こった。

入り江に浮かぶ小島を撮影しようと路肩にバイクを止め、XSRを背にして歩き始めたところで、後ろの方からグシャッという鈍い音が響いてきた。

その音は遠くから聞こえてきたような気もしたが、漁港の外れにあるその辺りにはそのような音を発する物は何もないはずだ。

恐る恐る振り返ってみると、路肩に止めたはずのXSRが地面に横倒しになっているではないか。

ヘルメットを脱ぐことも忘れて愛車に駆け寄ってはみたものの、ガードレールが邪魔をして引き起こしのための足場を確保することが出来ない。

しかもバイクが倒れた原因が分からないため、目の前の現実が他人事のようで、体に力が入らない。

私は愛車を見下ろしたまま立ちすくむしかなかった。

入り江からは冷たい風が吹きつけてくるにもかかわらず、ヘルメットの中では額から汗がにじむのだった。(次回に続く)
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「次回、バイクが倒れた原因が明らかに、そしてXSRは再び走り出せるのか?!」
新年早々お騒がせな記事でのスタートですが、本年も宜しくお願い申し上げますね。
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エキパイから伸びる配線の謎

その造形に惚れこんで愛車にしたXSR700だが、もうそろそろ熱も冷めてくる頃かと思いきや、走行距離が延びるに連れ、一つ一つのパーツが織りなす曲線に至るまで愛でる時間が増えてきた。
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そんなパーツ類の美しさを称する呼び方に「機能美」という言葉があるが、その代表格にXSRのエキパイから伸びる配線が挙げられる。

メカ音痴の私であるが故、その配線の機能について語ることが出来ないにもかかわらず、これぞ機能美と無責任にも思ってしまうのだ。

ところがこの配線のカバーが緩んだのか、カバーを引っ張るとケーブルが剝き出しになることに気づいてしまった。
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年末の繁忙期にこんなことで整備士さんの手を煩わせるのは避けたかったが、メカ音痴はこういう時不安が募るばかりで、結局XSRをバイク屋さんへと走らせた。

お店に駆け込むと、若い整備士さんは嫌な顔をすることもなく、作業の手を止めるとすぐにXSRを見てくれた。

そして彼は申し訳なさそうに私にこう言ったのだった。

「これはこういうものなんです。」

十分すぎる答えを聞いた私が恥ずかしさを隠そうと「テープで巻いといてもいいですか?」と尋ねると、「熱くなる所なんでそれは止めておいた方が」とやんわりと否定された。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」

新たに座右の銘として加わったこの言葉を胸に、私は新しい年に向けてアクセルを捻るのだった。
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このバイク屋さんとは長い付き合いです。

かつて愛車がW400だった頃、ホーンが鳴らなくなったと相談したところ、私がホーンを鳴らそうと押していたのがセルボタンだったということもありました。

整備士さんの入れ替わりは激しく、なかなか顔なじみにはなれませんが、対応してくださる方はそんな私に対しても皆親切にしてくれます。

ディーラーはあまねく「お気軽にお越しください」と声を大にして宣伝していますが、実際に敷居の低さを感じることのできるお店は少ないように思います。

いつも私が駆け込むこのバイク屋さんは、整備中の愛車を眺めることが出来る快適なスペースも無ければ、コーヒーが出てくることもありませんが、私のバイクライフを支えてくれる大切なお店なのです。にほんブログ村 バイクブログ ツーリング(バイク)へ

このブログを書いている人

コベ

Author:コベ
寒さ暑さに負けずにバイクで走り回っています。
キャンプ、バードウォッチングも大好きです。
現在の愛車:XSR700
過去の愛車:W400、MT-09

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